2020年8月25日 文部科学省の学校基本調査が発表されました。
その中で気になった数値。通信制高校の在籍生徒数が206,994人。
調査を開始した1948年以降で初の20万人突破をしたことが記事となりました。
参考 通信制高校、初の20万人超え 小中学生は過去最少に日本経済新聞小中学生の数は減り続けて、通信制高校の生徒が増えた。
高校生の数は3,092,351人。ということは約17人に1人が通信制高校を選択しています。
もちろん、私は通信制高校の存在を知っています。
不登校となってから選択肢があるのだと気づきました。

まだまだ、知らない人も多いでしょう。
先日、クイズ問題になっていましたがN高を知らない出演者がたくさんいました。
クラスで2人ぐらいってことですよね。
不登校の子どもの割合がクラスで1~2人と考えると、多いけれどわかる数字です。
通信制高校も増えて気います。
2020年4月にも新しい通信制高校が開校しました。

それだけニーズが高まってきているということですよね。
1つの要因としては今回のコロナ禍の影響。
オンラインで自宅で学習する方法が見直されたこと。
もう1つは、やっぱり不登校の生徒の増加だと思います。
生徒数はどんどん減るのに不登校の生徒は反比例するように増えていく。
不登校の子どもは別対応となり、教師の負担も増えていきます。


たとえ、小中学校で不登校となっても高校には行ける。
中卒ではなく、高校に通える選択肢が増える。
通学日数、スクーリングが選べます。
高卒認定資格を取得し大学に行くことも可能です。
ただ、通信制高校に入学してからのことは報道されていません。
通信制高校は全日制高校に比べたら卒業率が低いです。
自宅学習がメインとなると自己管理も大切となってきます。ここは本人次第です。
不登校となった時点で心のエネルギー不足、十分に回復していなければやっぱり難しくなるんですよね。
不登校の子ども達に通信制高校がある。それで解決ではないと思うんです。
不登校になったときに、そこでどうしていくか。
うまく居場所があり、勉強もできれば問題がない。
そうじゃないと、心の病気、ひきこもりへと繋がっていきます。
高校から道が開ける、多様なニーズに対応、選べる時代になったことはいいことです。
でも、それまでにも目を向けていかないといけないんじゃないかなと思います。