他者との距離感『友だち幻想』|又吉先生『世界一受けたい授業』感想

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2018年4月14日(土)放送世界一受けたい授業』は『人との付き合い方』でした。

講師は 第153回芥川賞を受賞した 又吉直樹 先生 です。

この記事では、番組の感想と「友達、人との距離感」について書いています。

ベストセラー『友だち幻想』ってどんな本?

又吉先生自身、人付き合いが苦手と言っています。

その 又吉先生が紹介した本が『友だち幻想』です。

 

著者は 菅野 仁(かんのひとし)さん。

発売日は2008年3月8日。もう12年前の書籍ですね。

番組で紹介されたこともあって、ベストセラー1位となりました。

 

帯には『人付き合いが大変な この時期に効く処方箋のような本』と書かれています。

イラストは女子中高生ですね。

思わず 手に取ってしまいそうなキャッチフレーズです。

 

以下が出版社からのコメントです。

本書は、もともとは2008年に社会学を専門とする著者が人間関係で初めてつまずきを感じる多感な年頃の中・高校生に向けて書いたものです。
他者との距離感についてもう少し敏感になることで、もっと豊かな関係を築くことができると説いています。
今では学生だけでなく、老若問わず深く共感する声が多数寄せられています。と同時に、初学者向けに社会学を紹介するテキストとしても定評があり、
中学から大学の課題図書や入試問題文としても繰り返し使われています。

 

敏感になることで・・・。

娘はHSC気質。ずっと繊細、敏感と言われてきました。

敏感すぎるのも 距離感がうまくとれないんですよね。

人との距離感って、本当に難しい。

この放送の時は中学1年生でした。学校に行っていた頃ですね。

娘は無言で この番組を観ていました。

又吉先生の言葉がどこか心に響いたのかなと今になって思います。

 

娘は友達関係に よく躓きます。悩みます。

特に新学期はそう。人見知りで なかなか輪に入っていけない。

避けられてる。嫌われてると落ち込む。

クラス替えの時、そんな感じで、傷つくことが多かった。

同じようなタイプのお子さんにとってはヒントとなる本だと思います。



友達は重荷・窮屈・脅威の存在?

友達はワクワクした気分にさせてくれる存在。

では、もう1つの存在は?

今はSNS、LINEも普及して、簡単に繋がれます。

その反面、逆に自由がないということでもあります。

 

重荷。自分を窮屈にする存在

 

放置したら付き合いが悪いとなる。

すぐに返信しなきゃと時間に追われる。

大勢でグループを組み、その中で悪く言われてないか心配になる。

 

驚異の存在

 

これ、娘を見ていると まさしくそうでした。

小学6年生の時にゲーム内のチャットをしていました。

クラスの女子で流行ってたんです。

 

約束したり、明日の持ち物を確認し合ったり、とても便利なツール。

最初は 交友関係が広がって楽しそうだった。

 

しばらくして、依存するようになった。

いつまでもipadを離さない。約束の時間を守らないから叱る。

そうすると『返信しないと怒られる』『フレンドはずされる』って言う。

 

そのうちトラブルとなった。明らかに態度がおかしい。

聞いたら『フレンド解除された』『死ね』って書かれたと。

学校に行かないと言い出し、ある日 休みました。

thinking小学生高学年の女の子の友達関係・グループの難しさ・悩みについて

 

当時の担任の提案。娘にも了解を取り、チャットの内容を私が初めて見た。

すごく幼いやりとりが続いてました。うまく伝わってない。

顔文字の使い方も間違ってる。たいしたことで喧嘩してないの。

まだ、使いこなすには未熟なんです。

 

これ、大人でもそうですよね。

SNS、ソシャゲの掲示板やチャット。トラブルを見かけます。

表情も声質もわからない。活字だけだと行き違うこともある。

繋がりがたくさんなのは楽しい。

でも、自分自身が疲れるところまで 広げてはいけない。

 

友達との距離感|友達は他者・傷つかない方法

可愛い子役が登場しました。小学生の男の子です。

こう言いました。

「僕、学校に苦手な子がいるんだ。」

さて、どんなアドバイスをしますか?

 

菜々緒さん始め、出演者の方が次々と実際にやってみました。

みんな失敗。『チッ』ってダメだしされていました。舌打ちはダメですよね。

 

正解は「ちょっと距離を置いてみよっか」です。

 

誰とでも仲良くが理想?

そんなわけにはいかない。必ず、苦手な人って出てきます。

同じグループ内でも、この人と二人きりだとちょっと気まずいって思う人います。

無理に仲良くしようと思うと、余計にお互いにとって負担になる。

 

距離を上手に置くこと

 

本当に仲の良い、心を許せる友達って、何人もいますか?

 

じゃあ、他は友達じゃないの?

 

又吉先生は 他者 だと言います。。

良い所、悪い所すべてを受けとめてくれる人なんていない。

それは幻想だと。タイトル、友だち幻想ですね。

 

私は、友達というより 同志、仲間だと思っています。

助け合ったり、刺激をもらったり。

一人じゃできないこともあります。そんな時のメンバー。

 

社会に出て、仕事をしたら、この人は嫌だとか、そんなこと言ってられない。

その人達とも一緒にやらなければいけない。

近所付き合いもそう。集団単位で生活していて、社会が成り立っている。

 

思い通りになることばかりではない。人間関係もそう。

限界を知っておくことが大事。それが傷つかない方法だと

 

そのことを子供のうちから学ぶ。それが学校という場所。

『誰とでも同じように仲良くしなさい』は違う。

 

ただ、苦手な子を排除してはいけない。

みんながそうしたら? 仲間外れ、いじめに繋がります。

そういう存在がいるということを理解することが大切。

 

具体的には

  • 最低限の挨拶をする。
  • 敵視はしてはいけない。
  • 上手に折り合いをつけていく。

ハムスター透過基本



まとめ|みんなと仲良くできなくてもいい

『1年生になったら 友達100人できるかな』って有名な歌詞ですよね。

番組でも触れられていましたが、私も、この歌詞苦手なんです。

友達 たくさん作ることが いいことではないと思ってるから。

友達 少なくても恥ずかしいことじゃないからね。

 

絆は大事だけど、友達第一でもない。

そう考えると気持ちが楽になります。

 

他者との関わり方は自分次第。他者を認めること。

上手な距離感を掴むことが大事。

そうやって 大人になってくると、価値観や考え方が違っても、違うからこそ惹かれる人も出てくる。

 

完全には受け入れてもらえなくても、お互いにとって居心地の良さを感じる。

どれだけ話しても話したりない。心を許せる。それが友達。

そんな人と出会えるのは、長い人生でも、そんなに多くはない。

まだまだ、これからなんだと思います。

 

【追記】NHK『おはよう日本』で特集|みんな仲良くの重圧

2018年9月15日にNHK『おはよう日本』で『友だち幻想』が特集されました。

気の合わない人と出会った時に並存できることが大切という言葉が印象に残りました。

それが周りも自分も傷つかない方法。

参考 『みんな仲よく』の重圧にさよならNHK NEWS WEB