私は中学2年生の夏から不登校になりました。
その日からまったく出席せず、卒業式にも行きませんでした。
当時は、自分の考えや気持ちが自分でもよくわかりませんでした。
「言葉に出す」ことがとても苦手で、両親にもとても心配をかけたと思います。
勉強は嫌いではなかったのですが、「期待されること」がとてもプレッシャーに感じていました。
期待というのは、テストで親の望む順位や点数を取ること、高校や大学に行くことなど。
ひきこもりにはならなかったので、変わらず外出はしていました。
なので、本当に長い夏休みという感じでいました。
私自身は、特に悪いことをしているとか罪悪感とかはなかったように思います。
中学卒業後は、高校へは行かずにアルバイトを転々とした後、正社員として勤めました。
最初に入ったアルバイトは、中学の同級生の親御さんが多くいるところでしたので、なんとなく気まずくてすぐに辞めてしまいました。
しかし、その後は年単位でアルバイトを経験し、最終的にアルバイトとして入社した会社で社員登用され長く勤めました。
成人となってから長く経ちますが、不登校だったこと、高校に行かなかったこと自体は特に後悔はしていません。
中卒ですと入れる会社は限られてきますので、就職や転職の際に少し不利になるかなぁというくらいです。
不登校ということは時間はあると思うので、やりたいことなどあったらたくさん経験するのがいいと思います。
これらはわたし個人の体験や感じたことですので、子どもさんの性格や、周囲の環境によって様々ですので、ひとつの例として受け取っていただけたら幸いです。
りら
ここからは管理人が書いています。
不登校であった本人が書いてくださいました。
中学で不登校。その後はアルバイトを経験。
そして、アルバイト先で正社員となった体験談です。
娘と、勉強が嫌いじゃないこと、言葉で説明することが苦手なのが同じです。
この体験談の文章では言葉でしっかりと伝えてくれています。
期待して プレッシャーを与えていた親という部分も同じですね。
私も同じように順位やテストの点を気にしていた親です。
違うのは 罪悪感を持たず、ひきこもらず 外出しているところです。
学校に行かなくなることより、その後の人生に影響するのはここだと思う。
社会と関わり続けること。適応して、ちゃんと仕事ができています。
進学、学歴は通過点で、大切なのは社会に出て 自立すること。
それがしっかりとできている。
経験をたくさん積むことで成長ができるんですよね。
罪悪感があると 学校に行っていない時間にやりたいことをやってはいけない。
そう思って ひきこもってしまいがちです。
この「やりたい」って気持ちが心の原動力となる。
それは、学校という場所だけじゃない。
子供にやりたいことをさせる。自分で見つけさせる。
親は それを見守り応援する。改めて そう思いました。
りら
子供側の気持ちが聞けて、とても参考になりました。
ありがとうございました。
