元教員・塾講師が伝える|中学生で不登校でも高校・進路の選択肢はある!

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このブログは、不登校の娘(中学3年)の母が書いています。

子どもの進路について、ものすごく悩んでいます。

子どもも親も不安なんですね。

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私自身、教育現場を実際に見てきた方からの「大丈夫」は安心します。

そこで、今回の記事は、教育の現場に詳しいライターさんに執筆をお願いしました。

 

りら

まずは、簡単に自己紹介をお願いします。
小学校教員6年・塾講師を3年勤務して現在はライター。

 

学校現場で悩む人の相談に乗ったり、高校受験に向けた指導をしてきました。

 

学校に行けない。行きたくない子ども達の味方です!

 

りら

現在はライターさん、私と同業者ですね(私は、そんなに活躍してないけれど(^^;)

 

「味方」からの言葉は、とっても心強いですね。

 

kasen

こんにちは。

学校生活を送る中では、どうしても不登校になってしまうお子さんもいます。

不登校は毎年のように増えていますし、子どもや親にとってすごく悩んでしまうと思います。

学校に行けないって辛いですよね。

 

この「不登校」について、多くの方は

「学校に行けない=悪いこと」

と思っているのではないでしょうか?

 

親も、自分を責めてしまったりすることがあると思います。

「義務教育」という言葉があるので、どうしても「学校は行かなくてはいけないもの」と感じてしまうとは思います。

 

ですが、実際に教育の現場で働いた立場からすると「不登校は普通に起こるだろうな・・・。」と感じています。

全然珍しいことじゃないんです。

最初に 少しだけそのことについて書いてみようと思います。(進路のことは後ほど書きます。)

 

学校がすべて、社会の縮図じゃない

いきなり難しいテーマですみません。

不登校で悩む多くの方が考えるのは、

「学校になじめないのであれば、社会に出てもダメなんじゃないか?」

ということです。

 

特に学生の方にとっては、学校がすべてだと落ち込んでしまいます。

学校 = 社会 と思ってしまうのもムリないですよね・・・。

 

私はアルバイトを5つし、教員となり、現在はフリーランスとしてさまざまな企業の方と一緒に仕事をさせてもらっています。

そんな中 強く感じるのは「学校は社会の縮図ではない」ということ。

むしろ、社会から大きくかけ離れています。

 

私はいろんな仕事をしたと書きましたが、環境になじめなかったのは「教員」をやっていた時だけ。

つまり、学校以外の社会では普通に仕事ができました。

また、私は教員時代に2つの学校で勤務しましたが両方とも学校の雰囲気が違っていました。

  • 1つ目の学校は、叱ることを中心とした教育方針
  • 2つ目の学校では、褒めることを中心とした教育方針

 

誰でも先生に叱られてばかりいたら学校がイヤになってしまいますよね。

実際に1つ目の学校では不登校の子どもが多かったのです。

しかし、2つ目の学校は褒めることが中心だったので子供たちも生き生きしていました。

 

本当はあってはならないのですが、学校ごとにカラーが違うので不登校の子どもがほかの学校に行ったらなじめるというケースもあるでしょう。

また、担任の力量もあります。

 

担任の先生の指導力がないと、子どもたちはすごく荒れます。

毎年のようにいじめを出しているクラスもあれば、いじめを早い段階から摘み取っている先生もいます。

つまり、「決してお子さんが悪いわけではない。」

ということは頭に入れておいていただきたいと思います。

 

また、学生時代に不登校だったけれど今は大活躍している方はたくさんいます。

有名な方で言えば、星野源さん、小林直己さん(EXILE)、マツコ・デラックスさん・小栗旬さん・指原莉乃さんなど。

news星野源さんも不登校を経験|運動・規則正しい生活・楽しいことを見つけること

 

これからお子さんの未来はとても明るいです。

安心してくださいね。

 

中学校で不登校の場合の進路・高校進学について

さて、本題の高校進学についてです。

不登校になったお子さんの進学先はあるのか・・心配な方も多いと思います。

結論からいうと、全然大丈夫ですよ。

ちゃんと進学先はあります!

高校の種類と特徴

まず、高校の種類から確認していきましょう。

高校には、大きく分けて次の3つがあります。

それぞれの特徴について書いてみました。

全日制高校 通学は週5~6日、朝〜夕方まで。
学年制で3学年で卒業。入試は学力試験と内申書。
(一般選抜、推薦選抜があります。公立5科目、私立3科目が一般的)
定時制高校 通学は昼間部・昼夜部・夜間部とある。
夕方からが多い。
学年制と単位制があり、4年で卒業が原則で3年でも卒業可能
(3年以上の在籍と74単位が必要)入試は学力試験と面接。
通信制高校 通学方法は年に数回~毎日など学校によってさまざま。
レポート提出と登校(スクーリング)となります。
(3年以上の在籍、74単位、特別活動30単位時間以上が必要)入試は書類審査と面接。基本的には新入学は4月ですが、秋に入学できる学校もあります。
在籍校からの転入、中退後の編入もでき、それまでの在籍校の単位を引き継ぐことも可能。

参考:文部科学省 定時制・通信制課程について

 

不登校になると心配なのが高校受験の時に内申点が出せなかったり、出席日数が足りているかどうかというところだと思います。

(不登校枠がある学校もあります。これは特別な待遇というわけではなく、調査書を提出し、受験することが可能になります。他の子と同様に学力審査はあります。一応、知っておくといいと思います。)

 

上の比較を見てもらえればわかるように、定時制・通信制高校の場合 入試の時に内申点を見られないことも多いです。

なので、自宅で勉強をして学力対策をしたり、面接の練習をしたりすればOKです。

学校以外での家庭学習の選択肢も多くなってきています。

ex teacher元塾講師目線|不登校児におすすめの塾・家庭教師・通信教育の選び方

 

高校というと、多くの人が「全日制高校」をイメージするかもしれないですね。

全日制高校の中にも、不登校経験のある子を積極的に受け入れてくれる学校もあります。

東京都にあるエンカレッジスクールは代表的なものです。

ということで、不登校だった方にも選択肢はたくさんあります。

ズバット通信制高校比較

 

高校の選び方・ポイント

「まだ、全日制高校で友達と過ごすのは怖いな〜」とお子さんが感じるのであれば定時制・通信制高校にしてみるのも良いと思います。

教員をやっていた側の意見からすると、学生にとって友達や同じ境遇の人がいるというのはすごく大きいです。

学校に来るのがすごくイヤで登校をしぶっていた子が、クラス替えをして仲のいい友達ができた途端に学校に行けるようになったケースは何度か見ています。

 

親としては、全日制の学校に通わせたいという思いがあるかもしれません。

ですが、今まで不登校だった子がいきなり全日制高校に行くのは不安もあるでしょう。

全日制高校は、学年ごとに既定の単位を取得しないと進級できず留年となってしまいます。

 

通信制や定時制の高校だと不登校の子が入りやすい分、なじめる可能性も高くなります。

起立性調節障害のお子さんだと、午後から通学の定時制高校が通いやすいでしょう。

 

通信制でスクーリング(登校日数)が少ない場合はハードルが下がります。

お子さんにとって、通いやすく 卒業しやすい点を視野に入れて考えていくことが大切です。

 

お子さんが、友達と困ったことを分かり合えたり、気軽に話せるようになればすごくいいと思いませんか?

 

自分の気持ちを他の人に分かってもらえるというのはとても幸せな事だと思います。

このあたりは、お子さんと一緒に話し合って決めていけるといいでしょう。

 

いずれにせよ、高校には不登校だったお子さんをちゃんと受け入れる体制が整っています。

特に、通信制高校は不登校の子どもたちに配慮されサポート体制が充実しています。

どうか、安心してくださいね。

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通信制高校の費用|高等学校等就学支援金制度について

通信制高校にも全日制高校と同様に 公立と私立があります。
(現在は私立の通信制高校の方が多いです。)

2020年度から、私立は年収が約590万未満の世帯(国公立は年収910万円未満世帯を対象)に就学支援金が支給されます。

私立高校の平均授業料まで引き上げられたことにより、実質授業料の無償化が実現しました。

公立高校では、全日制は月額9,900円、定時制は月額2,700円、通信制は月額520円です。 私立高校では、全日制・定時制・通信制ともに月額9,900円が支給され、加えて、 世帯所得や通う学校種により加算支給される場合があります。 また、単位制ごとに授業料が設定される課程に在学する場合は支給額が異なります。

参考:文部科学省 高等学校等就学支援金制度に関するQ&A

 

国公私立の高等学校で全日制だけではなく、定時制、通信制も対象となります。

 

また、都道府県によっては入学金の補助、授業料軽減の制度があります。

例えば、愛知県の場合 入学金の減免額として 世帯年収720万未満の場合、200,000円の補助があります。

このように、経済的にも 選択肢が広がってきています。

高校に行けなくても大学に行ける|高卒認定試験について

ここまで 高校の選び方について書きました。

とはいえ、やっぱり高校にも行きたくない・・・という方もいるかもしれません。

 

そんな方のために「高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)」があります。

これは、高校に行けなかった人が高校に卒業するだけの学力があるかどうかを調べるものです。

高卒認定試験に合格をすれば、その後、大学を受験をすることが可能となります。

 

万が一 高校に行けなかったとしても大丈夫です。

不登校の方向けのセーフティーネットはとてもたくさんあります。

「高卒認定試験」があるというだけで、少し気持ちが楽になるのではないでしょうか。

 

1つだけ注意したいのが、高卒認定を受けると学歴が中卒の扱いになります。

高校学校卒業の区分と表現されています。

 

すぐに諦めず、できれば高校を卒業できるのが理想ですね。

高校も多種多様化の時代となり、選択肢が増えてきました。

まずは、お子さんを学校に通わせる選択肢を考えてみましょう。

小中学校と違い高校は自由度が増える

高校では、想像以上に楽しいことがたくさんあります。

小中学校時代は、いろんな考え方の人が1つの学校に通っていました。

しかし、高校では同じくらいの偏差値の人が集まることが多くなります。

似たような人が増えてくるんですよね

 

専門的な学校だったりすると、同じことに興味がある人が集まります。

また、不登校に配慮された学校であれば、同じように悩み経験したお子さんもいることでしょう。

小中学校よりも高校は断然通いやすくなると思っています。

 

高校の楽しさは授業を選べること。

もちろん、必修の授業はあるのですが 選択で選べる授業が増えてきます。

このあたりの自由さは高校の楽しさなのではないかな〜と思っています。

さらに、その先の大学も視野に入れれば、もっと自由度が高くなります。

 

中学では なじめなかった人も、「高校はなんだか楽しい!」と感じることもあると思いますよ。

ぜひ、前向きに 楽しみにしていただければと思います。

喜び

まとめ

いかがだったでしょうか。

不登校のお子さんを持つ方にとっては、高校選びもイヤな気持ちになるかもしれません。

ですが、高校は大きく環境が変わるので新しくスタートするチャンスにもなるでしょう。

ぜひ、前向きに進学を考えてもらえたらと思っております!

 

kasen

 

ここから、管理人が書いています。

 

適応教室の先生に言われました。

「絶対に4月に入学しなくてもいいんだよ。勉強はいつからだってやれる。

通信制や定時制はいくつからでも行けます。」

 

不登校となってから、これが当たり前という考えが自分自身を苦しめます。

長い目で見て、たくさんの選択肢があるんだと知っておくことだけでも気持ちが楽になります。

 

不登校から全日制、定時制、通信制高校に実際に通った方の体験談です↓

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