小学6年生あたりから、ちょっとしたことで周りからイジメられ、周りの目を異常に気にするようになりました。
そして、次第に学校に行きたくなくなりました。
中学1年生の頃は1学期に学校に少し行ったほどですぐに嫌になり、そこから中学3年の2学期開始まで、不登校になりました。
その頃は完全に引きこもり、勉強も一切せず、寝るかTVを見るかゲームくらいしかしませんでした。
引きこもっている間は、心の中では学校に行かないと将来やばいと考えてはいました。
でも、とにかく行動に移す気が全く起こりませんでした。
13~4歳なのに、それまでの人生にものすごく疲れを感じていました。
そんな中、中学3年の1学期の途中、担任の先生からフリースクールのような施設に通ってみないかと誘われました。
フリースクールかどうかその当時はわかりませんでしたが、そこに通って2学期から学校に通えばギリギリ卒業させる、との文言だったと思います。
2年ほどの引きこもり生活である程度疲労が癒え、焦りもあって、その申し出を受け、そのフリースクールに2か月ほど通いました。
そこはハッキリ言ってすごくつまらなかったのですが、外へ出てどこかに通うということがいいリハビリになり、不思議と2年ぶりの学校登校に抵抗はありませんでした。
クラスの皆も快く受け入れてくれたおかげでずっと通い続けることができました。
猛勉強して、近くの県立高校に合格することができました。経緯はそんな感じです。
とにかく親含め周りに味方が誰もいなくて一人で周りと戦うというのは子供にとってはものすごく辛いことです。
辛いというか、絶対無理です。
私の場合がそうで、物心がついたころには既にそんな状況で、しかも親からの高学歴プレッシャーなどがあり、中学に上がるころには完全に疲れてしまいました。
しかもその疲労感は自分では全く気付いていませんでした。
今考えると子供にはある程度のサポートと味方が必要だと、心の底から思います。
私の場合は運よくいいタイミングで素晴らしい担任に恵まれ、機会に恵まれましたが、その機会がなければおそらく今でも、そして死ぬまで引きこもりを続けていたと思います。
世間には基本的に味方はいない、地獄のような世界だとずっと感じていたので。
逆にいえば味方とサポート、そしてきっかけさえあれば悪いスパイラルを断ち切ることはできて、行動に移せるようになるのではないかと思います。
りら
ここからは管理人が書いています。
この体験談は不登校であった本人が書いてくださいました。
小学校6年生から、中学校3年生の2学期まで不登校、ひきこもりだった体験談です。
この体験談、子供の気持ちがよくわかるお話だと思いました。
ヒントがたくさんある。ひきこもる子供の気持ちがわかる。
きっかけはいじめです。そのあとの異常に視線が気になる。
娘もそうですが、不登校になってから、視線を本当に気にします。
その結果、ひきこもりとなるんですね。
学校に行かないとまずいって思ってても やる気が出ない状態。
だから、勉強もしようと思えないし ゲームぐらいしかできない。
この状態が親からは怠けていると見えてしまうんですが、疲れ切っている状態。
中3の担任との出会いが転機となっています。
中学は出席日数に関わらず卒業はできます。

学校と連携していて、出席日数がカウントされる適応教室を勧めたのかなと思いました。
県立高校に合格している背景から 想像しました。
2ヶ月リハビリとして通い、学校に復帰。
同級生に温かく迎えてもらえて本当に良かったですね。
素晴らしい担任なので、きっと配慮もあったんじゃないかな。
医師に言われた言葉、第三者の理解がある人の助けが必要。
外に出るきっかけとなる。今回は担任の先生とクラスメイトですね。
医師に、ひきこもりの期間は必要だとも言われました。
その状態の時に、学校に送り出すのは地獄だぞって。
心を癒す期間、そして回復してきた頃に周りのサポート。
タイミングがあるって。医師の話と重なった体験談でした。
それにしても、猛勉強 頑張りましたね。
やればできる。スイッチさえ入ればこれだけ変われる。
復帰が前提の適応教室が橋渡しとしてうまく働いたパターンです。
りら
とても貴重な体験談をありがとうございました。
